Eric Rohmer「エリックローメル」
簡素な都市空間のエッセンス。
エリック・口メールは、バリ18区にある製作会社フィルム・デュ・ロザンジュのなかに自分専用のオフィスを持っている。彼にとってここは、私的な仕事場というよりは、スタッフとの打ち合わせやインタビューなどの半ば公的な仕事のためのスペースのようだシナリオの執筆や俳優たちとのディスカッションといったより美リケートな作業は、近くにある別のアバルトマンの一室で行われるという。フィルム・デュ・ロザンジュ全体に共通するインテリアの特徴は、白を基調にしたすっきりしたデザインにある口メールの部屋に足を踏み入れると、まずデスクの後ろの白い本棚に目がいく室内は整然としていて、デコラティヴな枠の鏡と古めかしい机が全体のアクセントになっている。
映画の登場人物たちが生活する空間
こうした室内の雰囲気には、口メール作品の登場人物たちが生活する空間と共通するものがある。モード家の一夜のモードの部屋、あるいはレネットとミラベル四つの冒険一のミラベルや友だちの恋人のレア、パリのランデブーの第一話のエステルといった女学生た識跡部屋を思い起こしてみよう彼女たちの部屋掘撚ずれも簡素ななかにモダニスム的な軽顎かさを感じ感せるインテリアだが、それは明らかににロメール自身の好みを反映しているのだ